特撮大百科DREAMS

超スローペースではありますが、業界屈指のクオリティとバイタリティを誇る【特撮大百科】シリーズのレビュー。ならびそれらを製作・販売している実力派メーカー【株式会社キャスト】関連のイベント等の御紹介をメインとする専門ブログです。

サイボーグ怪獣 メカゴジラⅡ



今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科DELUXEから映画「メカゴジラの逆襲」より

『サイボーグ怪獣 メカゴジラⅡ』

です。


劇中、前作の沖縄での決戦でゴジラに敗れ、粉々になって海深くへと散ったメカゴジラ。

しかしその残骸を回収した大宇宙ブラックホール第三惑星人の手によって、天城山中の秘密基地で再び新たなメカゴジラとして復活。
同じ轍を踏む事無きよう、フィンガーミサイルの鋭角化を始めとした武装の強化やゴジラのあらゆる攻撃への耐久性の向上など、より洗練された改良が加えられる。

更に極めつけは、一層の最強兵器としての完璧さを追求した結果、生きた脳細胞組織でのコントロールの有効性へと行き着き、第三惑星人の協力者にして自身を異端者扱いした世間を憎む理学博士である真船信三の愛娘・真船桂の体内にメカゴジラの作動装置を移植。

真船親子の憎しみと復讐心を糧に、格段にパワーアップを果たしたメカゴジラⅡはチタノザウルスと共に第三惑星人の地球征服の尖兵としてその無敵の強さを発揮し、地球人やゴジラを容赦なく追い詰める。

だが桂自身をメカゴジラそのものとした事が、後に大きな仇となる事をまだ誰も知らなかった…。


本作では、横暴なる侵略者・大宇宙ブラックホール第三惑星人が誇る最強兵器の2号機であると同時に、残酷な運命とひたむきな愛に翻弄された悲劇のヒロイン・真船桂の化身でもある、昭和ゴジラシリーズ最後の敵怪獣・メカゴジラⅡの造型化となっております。

ゴジラのライバル的ポジションとして、非常に高い人気と知名度で有名なメカゴジラ。
シリーズを通してのバリエーションも実に多彩さに富み、そんなメカ怪獣ならではの自由な発想力が形作る各々の独創性もまた人気の秘訣ですが、中でも幅広い世代から特に支持を集めるのが、やはり宇宙の彼方より襲来した脅威の侵略兵器たる昭和版。
歴代屈指の圧倒的火力による猛攻はあらゆる場面で、まさに誰もを驚然とさせる怒濤のインパクトを残しております。

それを反映するかの様に、特撮大百科でも昭和メカゴジラの1号機2号機共に幾つもの作品が、手を変え品を変えて世に送り出されました。
が、ゴジラオーナメント特撮大百科DELUXEの別売商品と言う形でリリースされた今回のメカゴジラⅡはまさにその先駆的アイテムとして、後続品に多大な影響を与えた栄えある一品。

上記の通り本作はセット売りを旨とするDELUXEにおいて、更に別売で特別感を出しております。
そしてその最たる所以となるのが、やはり他の作品ではポリストーンを中心とするなか、唯一ふんだんに使用された合金素材。
頭部と両腕はレジンキャスト製ながら、合金特有のズッシリとした手応えや質感が、鋼に身を包むメカゴジラの重量感を心地良く体感させてくれます。

一方でその重厚さに対して塗装においては、同キャラならではの持ち味となるメタリックな光沢の乏しさが些か惜しまれるものの、それをフォローするかの様な2号機特有である、全体にエッジを効かせたシャドーが魅せる凄みの再現はさすがの評価点となっています。

意匠溢れるディテールの造り込みも、一目瞭然な精密ぶり。
全身のリベットの立体感や、間接部の蛇腹の柔軟性の表現は、まさに徹底されたこだわりを形にするさすがの表現力。
 


「MG2」マークが印象的な両腕の先に装填される殺傷力を追求してモリ状となったフィンガーミサイルに、放射熱線のダメージを軽減するV字型の胸部はもちろん、肩から胸に掛けての稲妻状のラインや尻尾側部に並ぶ丸型模様。
そして手の甲に追加された砲口と言った地味ながらも、1号機以上にシャープな違いを明確化する特徴をきっちりと浮き彫らせている点も見逃せません。

ですが、このフィンガーミサイルは後々の特撮大百科メカゴジラにも継承されてしまう、その形状ゆえのかなりの脆さに細心の注意が必要なパーツでもあります。

般若面を参考にしたと言われる鋭く角張った頭部も、若干目の部分が大味気味なのを除けば、実にメカゴジラらしい鬼気迫る威圧感を演出する、鮮烈かつ入魂の再現度。
よく注目すると口内のミサイルまで再現されているのも、さり気なく感動覚えるポイントです。

フィンガーミサイルの照準を合わせんと構える一瞬のポーズも、どの角度から見てもバッチリと決まっており、思わずシビれそうな程に格好良い圧巻のクオリティ。



無機質ながら、凶悪なスタイリッシュさを示すクールな背ビレや、短くも豪胆さを滲み出す尻尾の全貌を翳す後ろ姿も実に素晴らしいの一言に尽きる見栄えです。

また壊滅した横須賀をイメージさせる専用ベースも、コンパクトサイズながらメカゴジラⅡを引き立てるに相応しい情景を描き出しています。

なぜ今日まで特撮大百科でもこんなにメカゴジラが愛され続けるのかを、十二分の説得力を持って答える、与えた影響力に見合う感慨深さ満点の完成度です。
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テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/07/20(木) 00:13:30|
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ゴジラジュニアVSデストロイア集合体 決戦!天王洲アイル【強化復刻版】



今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科COMPLETEシリーズから映画「ゴジラVSデストロイア」より

『ゴジラジュニアVSデストロイア集合体 決戦!天王洲アイル【強化復刻版】』

です。


劇中、島の地層に含まれていた天然ウランの核分裂反応によって消失した、南太平洋上に浮かぶバース島。

この影響で膨大な核エネルギーを吸収したかつてのリトルゴジラは、ますますゴジラへと近づいたゴジラジュニアへと変貌を遂げてしまう。

その後、棲息地を失ったジュニアは安住の地を求めて故郷のアドノア島を目指し北上を始め、日本の御前崎へと上陸する。

しかしやはりバース島消失の影響で、自身の核分裂を制御出来なくなったゴジラのメルトダウンを阻止すべく、初代ゴジラを葬ったオキシジェン・デストロイヤーを放つデストロイアをぶつけ合わせる為に、ゴジラを引き寄せる囮として三枝未希達のテレパシーで東京まで誘導される。

やがて天王洲アイルへと到着すると同時に、天敵でもあるデストロイアが飛翔体の姿で強襲。
この際、三枝未希らが搭乗するヘリも狙われるも、それを守るかの様なジュニアの熱線がデストロイアに命中し、先手を打つ事に成功する。

だがこの一撃に業を煮やしたデストロイアは、より地上戦に特化した集合体へと変異し、戦いに不慣れなジュニアを翻弄。
反撃ままならぬ状況で、遂に組み敷かれたジュニアは、集合体の為すがままにいたぶられる。

それでも苦し紛れに放った熱線が触手の一本を破壊するが、決め手にはほど遠く逆にデストロイアからの凄惨極まるトドメの必殺技を喰らい、その命も風前の灯火となってしまう。

と思われた瞬間、怪獣王の魂を継ぐ者としての意地を見せる渾身の放射熱線がデストロイアを撃ち抜くと、そのまま品川の火力発電所諸共爆炎に包み込み、辛くも初の戦いに勝利したジュニア。

そして深手を負った体に鞭打ち、向かった羽田空港でとうとうゴジラとの再会を果たす。


…だが、その上空からは深き絆で結ばれた両者を引き裂く残酷な影が迫っていた…。


本作では初戦にして恐るべき強敵との戦いを強いられ、その苛烈な攻めの前に窮地に陥るゴジラジュニアと、そんなジュニアを喜々として嬲り殺さんとするデストロイア集合体の、緊張感溢れる死闘の再ジオラマ化となっております。


と言う訳で、つい先日当ブログで御紹介しましたばかりの

・ゴジラオーナメント特撮大百科COMPLETEシリーズ
『完全生命体デストロイア集合体 決戦!天王洲アイル』

のリニューアル復刻でもある今作。
しかも最近イベント会場を中心に、矢継ぎ早にリリースされておりますリクエスト再販品としては、おそらく最古となるであろう10年以上も前のイワクラ時代に造られた、まさに懐古感もひとしおな在りし日の名作を題材とするだけあって、その歳月の積み重ねに応える力の入れ具合も従来以上の格別さが伺える卓越のアレンジぶり。

旧版では単独タイトルを飾ったデストロイア集合体は、日中での戦いを意識してかよりライトな色彩に変更。
その効果もあって、特徴深いディテール細やかな全体の輪郭も一層はっきりと浮かび上がった印象です。
更に右触手も、左右のみではありますがフレキシブルに角度調整が出来る仕様となっています。



また以前の記事通りの不満点であったジュニアに馬乗りとなるポーズも、当然ながら本来のバランスの良い角度で再現。
自然な形に開け放たれた事で、禍々しい風格を放つ異形の腹部の精巧さも克明に伝わってきます。

しかし本作きっての変更点なのが、やはり復刻に伴っての新タイトルにて、溢れんばかりの存在感を顕著にアピールするゴジラジュニア。



こちらも旧版ではベースの一部と御紹介しましたが、本作においてはまさにもう一体の主役と形容するに相応しい大幅なクオリティアップ。

前作から打って変わっての出し惜しみ無い全身像の鮮明化は、場面そのもの臨場感の演出をも絶大に向上。

ジュニアらしいスラリと引き締まったスポーティなフォルムや、リトルの頃の面影残す緑の体色も、他ではあまり見られないシチュエーションから見る事でより新鮮に映る事請けあいです。

毅然とした眼力を感じさせる両眼の仕上がりも今回は文句なしの太鼓判です。 

そして両怪獣を据える天王洲アイルベースも、更なる見応えを提供すべくのサイズアップが成されており、一進一退の死闘の激しさを物語る情景へのますますの磨き上げと相成って、こちらもまた感動にも似た心の昂ぶりを覚えます。

本作でも特撮大百科のブランドが独自に培ってきた、アレンジの真髄を存分に発揮。
相変わらず強化復刻の冠に真摯なる誇りが込められた、安心と信頼の満足感揺るぎなしです。

テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/07/15(土) 00:24:49|
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フランケンシュタイン 怒りの表情ver.



今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科DELUXEから映画「フランケンシュタイン対地底怪獣」より

『フランケンシュタイン 怒りの表情ver.』

です。


劇中、太平洋戦争末期に戦局打開を目的にドイツで開発された不死身の心臓。
やがてそれは同盟国の日本へと極秘で移送されるも、直後に広島での原爆投下に巻き込まれそのまま行方不明となってしまう。

それから15年後、心臓は一人の少年へと姿を変え、行く宛ても無く彷徨っていた所を放射線研究家のボーエン博士と助手の戸上季子らによって保護される。

しかし少年の成長は際限なく続き、とうとうフランケンシュタインと呼ばれる20mを超える巨人と化してしまう。

そして心無い人々からの奇異と恐怖の視線に耐えかねフランケンシュタインは研究所を脱走。
広島から日本アルプスまで逃れ、ひっそりと山中に身を隠す。

だがそのあまりに特異すぎる容姿が仇となり、同時期に東日本で発生した謎の巨大生物による深刻な各地への襲撃事件の犯人と断定され、謂われなき罪で自衛隊に命を狙われる事態となってしまう。

それでもフランケンシュタインの無実を信じて一刻も早く身柄を確保すべく、日本アルプスを訪れたボーエン博士達の前に事件の真犯人である地底怪獣バラゴンが出現。
予想外過ぎる事態に一行は窮地に陥る。

そこへかつての恩人の危機を察し、駆け付け立ち塞がるフランケンシュタイン。
そして大切な人達を守るべく、獰猛かつ俊敏なバラゴンを相手に怪力と知恵を駆使して果敢に挑みかかるのだった。


本作では恐るべき強敵を前にしても怯むこと無く闘争心昂ぶらせ戦いに臨む、心優しき巨人・フランケンシュタインの毅然たる姿を造型化しております。

ドラキュラや狼男と並んでの西洋モンスターの代表格であるフランケンシュタインの怪物。
人のエゴで創り出された名も無き人造人間でありながら穏やかな心を持つも、その醜悪な見た目によって人々から迫害される哀しき運命に翻弄される姿が見る者の心を打ち、日本でも数多くの作品に登場し最近でもドラマの主役に選ばれ話題を集めました。

しかし日本版フランケンシュタインの元祖とも呼べるのが、おそらくこの東宝フランケンシュタイン。
巨大化して大切な人を守る為に狂暴な怪獣と戦う、と言うらしさもまた本作ならではのフランケンシュタインの独自性として、今もコアに愛され続ける大きな要因であると思われます。

ただここでも、そのヒーローとしても怪獣としてもクセの強い風貌が災いしてか、それとも大人の事情か今日まで商品化の機会に恵まれない不遇なる存在であるのも否めない事実。

それゆえこうして特撮大百科で日の目を見るリリースは、まさに販売当時から見ても実に画期的なものでした。

この時2タイプ同時リリースされましたが、今回の怒りの表情ver.はそのタイトル通りにバラゴンと対峙した際の憤怒露わとするフランケンシュタインを再現。

力強く顔を突き出し、張り出たおでこの下の特徴的な奥目で眼前の敵を鋭く睨みつけ、歯を剥き出しにした険しい形相は、まさにフランケンシュタイン役を務められた古畑弘二氏の熱演すら宿らせた入魂の迫真ぶり。
威嚇する様に傾けられた首も良い味を出しています。



そして短く整った毛髪もその実際の手触りすら伝わってきそうな程、丹念な仕上がりです。

更に野性味あるしっかりと引き締まった肉体美を見せるプロポーション。
これも過酷な山中暮らしを物語る肌の汚れ塗装や羽織った毛皮の質感との相乗効果もあって、思わず惚れ惚れとさせられる克明なリアルさを物にしております。



まるで1年後に地球へ降り立つ某光の巨人を彷彿とさせる、戦闘的な躍動感を強調した前傾姿勢や東宝フランケンシュタインの象徴たる胸元に深く残る傷痕、そして首筋に色濃く浮かぶ血管も、作品をより引き立てる見事な存在感を織り成しています。

また臨場感を演出する上で欠かせぬパーツとなる、フランケンシュタインの知性を顕現する両手の松明も、赤のグラデーションを巧みに活かしたクリア素材による灼熱の表現、さすがの鮮やかさです。

なお本作のベースには、やはりゴジラオーナメント特撮大百科DELUXEでのリリースとなった『地底怪獣バラゴン1965』との組み合わせで、劇中での両者の対決シーンを再現可能なギミックも備わっております事を付け加えておきます。

東宝特撮の密かな名キャラクターでありながら、否応なしに付きまとう不遇のイメージを大胆に払拭する、数少ないゆえに輝くフランケンシュタインの造形物の 秀作たる同オーナメント。
あいにくこれ以降は沈黙続いておりますが、いずれまた特撮大百科の表舞台に帰ってくる事が期待される一体として数えられそうです。

テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/07/10(月) 00:09:20|
  2. ゴジラオーナメント特撮大百科
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完全生命体デストロイア集合体 決戦!天王洲アイル



今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科COMPLETEシリーズから映画「ゴジラVSデストロイア」より

『完全生命体デストロイア集合体 決戦!天王洲アイル』

です。


劇中、40年前に東京湾で使用されたオキシジェン・デストロイヤーの影響で誕生し異常進化を遂げた恐るべき完全生命体デストロイア。

発見当初は2mm程のクロール体だったものの、二酸化炭素や炎をエネルギー源に、万物を融解するミクロオキシゲン光線を身に付け急成長を果たし、無数の個体が臨海副都心にて特殊部隊や自衛隊と交戦する。

一時は低温が弱点と見抜かれた事でメーサータンクによる超低温レーザーによって次々と薙ぎ倒されるも、この窮地を乗り切るべく全ての個体が合体し、より巨大な集合体へと変貌。

ミクロオキシゲン光線を遥かに上回る威力のオキシジェン・デストロイヤー・レイでメーサータンク部隊を壊滅させると、更に飛翔体に姿を変え東京一帯に多大な被害をもたらしながら、天王洲アイルに上陸したゴジラジュニアを闘争本能のままに奇襲する。

それでもこれが初陣となるゴジラジュニアの奮闘に思わず攻めあぐねるも、再び集合体となった事で形勢逆転。
苛烈にして狡猾なデストロイアの猛攻はジュニアを防戦一方へと追い込み、とうとう大きく怯ませるとその巨体でのし掛かり身動きを封じる。
そして執拗に振り下ろしていた触手を吹き飛ばされながらも、自身の口吻をジュニアの体内深くへと突き立て核エネルギーを奪うと同時に、自身のミクロオキシゲンを送り込んで肉体を破壊する残虐殺法でトドメを図る。

だが瀕死のジュニアが最後の力を振り絞って放った放射熱線がデストロイアに炸裂。
これには堪らず飛翔体に戻るも、更なる追撃の放射熱線を喰らいそのまま品川火力発電所に激突し爆炎の中に姿を消す。

しかし皮肉にもこれが完全なる破壊生物・デストロイアにますます強大な力を与えるきっかけとなってしまうのだった…。


本作では後に死の瀬戸際のゴジラを襲う平成シリーズ最大の悲劇の一旦を垣間見せる、天王洲アイルでのデストロイア集合体対ゴジラジュニアの死闘をジオラマ化しております。

平成ゴジラ最後の対戦怪獣にて、屈指の攻撃性と残忍性を傍若無人に振る舞い誰もを戦々恐々とさせたデストロイア。

それは多彩さを誇るあらゆる形態で繰り広げられ、中でもゴジラジュニアへの凄惨なまでに無情な攻撃は特に鮮烈な印象深さを残し、完全体での惨殺シーンはもちろん集合体の嬲り攻めもつい目を背けたくなる程に痛々しい戦いが展開されました。

古くは
《アストロゾンビーズ》さん
店舗限定品として販売された、そんな切迫のシチュエーションを再現する本作の中心に据えられた集合体も、禍々しさすらある紫がかった紅色に染まる印象的な体表の忠実な塗装に見合う、巧緻なる造型美を遺憾なく発揮。

集合体の異形のフォルムを構成する上で、最も重点的な長短複雑に入り混じる禍々しい鋭さで魅せる多脚も、その全てがまさに研ぎ澄まされた圧巻のディテールを顕示。
ガッシリとゴジラジュニアを捉えて逃さぬ蠢動感すら伝わってくる、そんなおぞましさを絶大に演出する凶悪な生々しさです。



更に背部から伸びる一対の触手も攻撃的な刺々しさで迫る左側とジュニアの熱線で欠損した痛々しい右側のコントラストの絶妙さも、迫真に満ちたさすがの描写力となっています。

またジュニアを憎々しさ全開に見下し睨む、凶悪かつ悪魔的な輪郭をした特徴的な頭部の細密極まる造りは、洩れなく驚嘆の思い得られる事確実の良質ぶり。

グッと伸ばされた口吻の獰猛なグロテスクさも見事な生物感を醸し出しております。



ちなみにカタログ等での集合体の頭部の位置と比較するとこの実物はだいぶ下寄り、と言うか全体的にバランスが前傾にズレているのが少し気懸かりではありますが、それもまたハンドメイドゆえの味わい深さ、でしょうか?

そして集合体の下敷きとなって形作られたゴジラジュニア。
再現されたのもほぼ半身ゆえ、実質的にベースの一部としての引き立て役な造りなのは否めません。

然れどスラリとした精悍な若々しさを漲らせる体躯と、ピンチに陥ってなお失われぬ闘志宿す表情の造りや色遣いのシャープさはデストロイアに勝るとも劣らぬハイクオリティを確立させています。

それゆえにジュニアの左眼の色移りだけが心から悔やまれます。

これぞまさにデストロイア集合体とゴジラジュニアのお互いの命運を賭けた、血で血を洗う仁義なき戦いを模りし壮絶なる情景オーナメントとしてその緊張感ある造りに見入ってしまう事、請け合いです。

テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/07/05(水) 00:16:18|
  2. ゴジラオーナメント特撮大百科
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7月京都みなみ会館さん各種イベント 告知



2017年も下半期の開始となる7月に突入。
そして夏もいよいよ本番。
今年は猛暑が予想されてますが、皆様今から熱中症対策は万全でしょうか?

ちなみに私はクーラーが苦手な為に昔から扇風機一筋でこの数十年乗り切ってきましたが、先日とうとう長年愛用の扇風機が完全に沈黙…。

その沈黙直前に轟かせた叫び声の様な異音が、私への別れの言葉だったのかもしれません。


…ちょうど丑三つ時の就寝中だった事もあり、その時は悲鳴混じりに飛び起き、相当ビビるはめになりましたが…。


それはさておき、今回はまさに関西の怪獣文化の象徴として、京都の地に燦然とそびえ立つ

《京都みなみ会館》さん

での、7月の特撮関連イベントを掻い摘まんでの御紹介とさせていただきます。


まずはやはり同所を国内の特撮ファンに名だたる映画館へと押し上げた、毎度お馴染みこちらの古今東西銀幕特撮映画上映会

【超大怪獣大特撮大全集SDXPART2】

中盤戦も絶好調な今月のスケジュールは以下が予定されております。



《日時》
・2017年7月22日(土)
・2017年7月23日(日)

《上映作品》
・「キングコングの逆襲」(1967年)
・特別上映「ウルトラマン」第8話『怪獣無法地帯』(1966年)

《鑑賞料金》
・当日/1800円


今年で公開50周年を迎えた「キングコングの逆襲」が京都みなみ会館さんのスクリーンに復活!
図らずも本家たる海の向こうでも最新作が作られ、まさにこの2017年はキングコングイヤーと呼ぶに相応しく、この上ないベストチョイス。
22日(土)の封切り日同日上映も、奇遇なる運命の賜物と言えそうです。

また同時上映もこちらでウルトラ作品とは珍しい組み合わせかもしれませんが、怪獣跋扈する孤島を舞台にした作品繋がりで、実にこの上映会ならではの自由度を反映する粋なチョイスなのは間違いありません。


そしてウルトラマンと言えば、ウルトラマンシリーズ放送開始50年スペシャル企画ラストシーズンも佳境な、こっちの上映会もまだまだ衰え知らずな話題と注目度で今月も堂々の開催。

【ウルトラ大全集PART3 絆-ネクサス-】

永遠のヒーロー、ウルトラマン達の活躍を毎月スクリーンで見られる日本で唯一の同企画の7月のスケジュールならび上映作品はこちらの通りです。



《日時》
・2017年7月22日(土)
・2017年7月23日(日)

《上映作品》
・「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」(2010年)

《鑑賞料金》
・当日/1500円


前作にて全てのウルトラファンの度肝を抜く全く新しいウルトラマン像を築き鮮烈デビューを果たした、ウルトラマンベリアル。

セブンの息子・ウルトラマンゼロに惜敗するも、本作にて完全復活!
その圧倒的カリスマで銀河に一大帝国を築き上げた銀河皇帝ベリアルの復讐と野望を壮大に描くシリーズ屈指の超大作が、京都みなみ会館さんに降臨!
今月の同上映会では正義を踏みにじり、覇道貫くその禁断の絶対的悪の美学に惹き込まれる可能性に御注意ください。

更にテレビシリーズでも今月からベリアルの息子である新ウルトラマン

「ウルトラマンジード」

の放映が始まり、こちらもまたベストタイミングなセレクトとなっております。

ちなみに私の最も好きなウルトラマンは断トツでベリアルである事をここに明言しておきます。

そして恒例の上映作品と所縁深い特別ゲストを招いてのトークライブ&サイン会ももちろん併催。


《日時》
・2017年7月23日(日)13:00開場/13:30開演

《会場》
・京都みなみ会館1F特設会場

《特別ゲスト》
・アベユーイチ監督

《参加料金》
・1000円


同映画の脚本・監督を務められ、近年のウルトラマン作品でもその手腕を振るい続けられるアベユーイチ監督が御来場。
時代を先行く新生ウルトラマンの秘話は今回も必聴の内容確実です。

またサイン会参加には当日販売の指定グッズ購入をお忘れなく。



さらに今月末にはこの【ウルトラ大全集】の集大成となるオールナイト上映会も開催決定。
その名も…


【ウルトラ大全集 SPECIAL NIGHT】

《日時》
・2017年7月29日(土) 

《上映作品》
・「ウルトラマンダイナ」(1997年)
第49話『最終章Ⅰ 新たなる影』
第50話『最終章Ⅱ 太陽系消滅』
第51話『最終章Ⅲ 明日へ…』

・『ウルトラマンサーガ』(2012年)

・『URTRAMAN』(2004年)

《鑑賞料金》
・当日/3500円


今年放送開始20周年を記念するウルトラマンダイナにスポットライトを当てての、上映ラインナップはまさにオールナイトに相応しい豪華さを体現。

そしてこちらでもトークライブ&サイン会でイベントの更なる盛り上がりをアプローチ。
そんなこの日の為に御来場される特別ゲストはこのお二人です。


《「ウルトラマンダイナ」スーパーGUTS ユミムラ・リョウ隊員役》
・斎藤りさ氏

《「ウルトラマンサーガ」「ウルトラマンダイナ」「URTRAMAN」助監督》
・おかひでき監督


ダイナ20周年にそれぞれの立場から何を語られるか?
今から大きな期待を掻き立ててくれます、蒼々たる顔ぶれです。

観て興奮し、聴いて感激し、そして涙して心に染み渡る。
今回のオールナイト含めた7月の京都みなみ会館さんでの各上映会も夏の暑さも撥ね除ける、魂奮わす熱気に満ちた一夜をぜひ御堪能ください。

テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/07/03(月) 14:15:37|
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