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特撮大百科DREAMS

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液体人間

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今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科Miniシリーズから映画「美女と液体人間」より

『液体人間』

です。


劇中、とある雨の日の東京で起きた麻薬密売に関わるギャングの消失事件。

この不可解な事件を調査していく中、行方不明になっていた漁船「第二竜神丸」が海上で発見されるも、その散策にあたった漁師4人が何者かに襲われ溶解。更に甲板に亡霊の様な複数の人影を見た事を生き残った漁師から聞く。

やがて第二竜神丸に残された航海日誌。
そこから同船がビキニ環礁の核実験に巻き込まれた事実を突き止め、乗組員はその放射能の影響で細胞が全て液状化した「液体人間」に変異したのでは。と、ある大学助教授は推測してみせる。

しかしあまりに突拍子の無い説として、一度は否定されてしまう。

だがその後も東京では人間消失事件が続発する。

事件開発の糸口すら掴めず警察も頭を抱えるも、更なる検証や物証を得た事で、人間を溶解し捕食・同化させる第二人類・液体人間の存在が証明される。

この前代未聞の深刻な事態に、警察や政府もこれを殲滅すべく遂に対抗手段を取る事を決定。
液体人間が潜伏しているであろう下水道を、ガソリンで徹底的に焼き払う強行作戦を実行するのだった。


本作では放射能の恐ろしさを示しつつ、新たな人類として次の地球の支配者となる可能性をも示唆された液体人間をMiniオーナメント化しております。

液状の身体で僅かな隙間からも侵入し、本能のままに人々を襲う悍ましき怪物として描写された液体人間。

しかし東京に現れたのも、帰巣本能に促されたゆえ。
つまりまだ普通の人間であった頃の、故郷をひたすら求めてゆえの行動なのも確か。
何より戦慄の襲撃シーンも捕食以上に、突然怪物に姿を変えられてしまった液体人間達が、言葉にする事も出来ない悲しみや苦しみからの救いを求めて、必死で縋り付いている様にも見えるはず。

結局現人類を脅かす異形として容赦なく駆逐された彼らもまた、核兵器がもたらす理不尽な悲劇の体現者であるのは間違いありません。

過去にEXシリーズでは第二竜神丸での登場シーンをイメージした作品が販売されましたが、Mini版となる今回は新たに下水道でのラストシーンを再現。

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液体人間やそれを飲み込まんとする火炎共に、Miniでは珍しいクリア素材をふんだんに使用。
映画本編の雰囲気を全体を通してしっかり形にした、非常に透明感ある仕上がりです。

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独特の粘性漂う質感も余す所なく鮮明に表現。
本編での着ぐるみを忠実に意識したディテールが、液体人間の朧気ある意匠を纏う輪郭と同時に、その人智を超えた異質さをも精巧に浮かび上がらせています。

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更に足下に注目すると、液体人間と下水の造り分けがちゃんと出来ており、地味ながらも妥協なきプロの仕事ぶりに唸らされるポイントです。

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隣で煌々と燃え上がる火炎エフェクトも、触れれば火傷しそうな程の圧巻の臨場感を放つ、まさに液体人間本体に引けを取らぬ完成度を織り成しています。

透き通った水と火のコントラストが模る、凄絶にして哀愁漂う小さなスペクタクル。
Miniにおける変身人間シリーズ作品の一つとして、さすがの趣深さ染み入る逸品です。

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テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2021/08/10(火) 00:31:51|
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