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特撮大百科DREAMS

業界屈指のクオリティとバイタリティを誇る【特撮大百科】シリーズから、年代問わずランダムに選んでのレビューをメインとする個人的趣味全開のオタク系ブログです。毎月5の倍数日の更新を心掛けております。

大巨獣ガッパ 雄

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今回御紹介いたしますのはこちら。

ガメラ・ガッパ・ギララ特撮大百科Miniから映画「大巨獣ガッパ」より

『大巨獣ガッパ 雄』

です。


劇中、南方の孤島・オベリスク島にて原住民達に古くから守護神として敬われつつ、夫婦で穏やかに暮らしていた大巨獣ガッパ。

しかしある日、島にやって来た日本人に卵から孵ったばかりの仔ガッパを攫われた事で激変。
怒りと悲しみに狂ったガッパ達は島の集落を壊滅させた後に、日本を目指し移動を開始する。

やがて相模湾から上陸を果たした2体のガッパは、仔ガッパの呼び声に導かれるままに進撃。
移動の邪魔となる建造物を剛力で薙ぎ倒し、行く手を阻む自衛隊を口から放つ熱波光線で蹴散らし、人々を大いに戦慄させる。

しかしガッパ夫婦の目的は、純粋に捕らわれた我が子を取り戻す事のみであった。


本作では私利私欲の為に攫われた子供を救うべく、父親として海を越えて奮闘する雄ガッパを指人形化しております。

世に怪獣多数居れど人類を襲撃する理由として、この上ない説得力を伴っているのがこの大巨獣ガッパ。(元ネタはイギリス映画の怪獣ゴルゴと言われてますが……)

思えば子供が一番最初にヒーロー性を覚えるのは、紛れもなく自身の親。

だからこそガッパ達の一途なまでに我が子を思う行動は、一種のヒロイズムとして観る者にも多大な共感を与えました。

ちなみに同じ渡辺明氏がデザインを手掛けた日本初の巨大特撮ヒーローであるウルトラマンは、企画段階でのデザインはガッパそっくりであったのは有名な話。

もちろんその没デザインを後に流用したと言えばそれまでですが、もしかしたら有り得たかもしれない巨大ヒーローの勇姿を解釈新たに実現させたと思えば、特撮ファンとして実に感慨深いものを抱かせてくれます。

そんなガッパ親子から特に認識度の高い雄ガッパをフィーチャーした本作。
この時期の特撮大百科では様々なシチュエーションで商品化されていますが、Mini版のこちらもそれらに引けを取らぬ独自性を為しています。

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デフォルメ仕様らしく大きな嘴を強調させた頭部も、雄々しき怒りと子を想う父性の入り混じる、目つき鋭い精悍な表情を繊細に表現。
雄ガッパの象徴となる大きな鶏冠やキレのある角も、その明確さをスタイリッシュにアピールしています。

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胴体を覆う鱗の配列もサイズの壁を物ともせぬ丹念さで模られ、本作に秘められた生物感の浮き彫りに一役買っているのは明白です。

それに併せ所作の少ない直立ポーズながら、ガッパならではの風格ある雰囲気を十二分に感じさせる佇まいも注目点に挙げられます。

そして本作のこだわりを一際見せ付けてくれるのが、やはり小さく折り畳みつつも存在感隠せぬ翼が印象深い背部。

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イボ状突起に覆われた表皮や焦茶色と緑色のコントラスト絶妙な彩色の複雑に入り組んだディテールを忠実に描写。

その巧みな再現力は、まさに父親としての決意を背中で語るが如きドラマチックな情緒を体現していると言っても過言ではありません。

Mini仕様でも雄ガッパの勇猛さと魅力を遺憾なく形作る小さな秀作。
同時にもしこの食玩版Miniが軌道に乗っていたら、後々雌ガッパや仔ガッパも商品化されていた可能性も有り、少なからずの物寂しさも覚えます。

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テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2022/09/25(日) 01:48:14|
  2. ガッパ特撮大百科
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