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ゴジラ第4形態ver.3《活動停止状態》

※御指摘を受け一部記事を修正しました。関係者の皆様に御迷惑をおかけいたしました事を心からお詫びします。



今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科シリーズから映画「シン・ゴジラ」より

『ゴジラ第4形態ver.3《活動停止状態》』

です。


劇中、自衛隊の威信を賭け多摩川河川敷で展開された「タバ作戦」を容易に突破し遂に東京都内への侵入を果たしたゴジラ。

最早打つ手無くした日本政府は苦渋の決断で日米安保条約に基づいて在日米軍への駆除協力を要請する。

やがて多くの都民達が一斉避難で混乱している中始まった、在日米軍による戦略爆撃機B-2群からの地中貫通爆弾MOPⅡ投下はゴジラの強靭な外皮を貫きとうとうゴジラに有効なダメージを与える事に成功する。

しかしこの攻撃で更なる進化を促されたゴジラは激しい咆哮後、背ビレを紫色に発光させた次の瞬間、大量の黒煙を吐き出し更に灼熱の熱焔へと変化。
そしてそれは急速に収束し熱線と化すと、上空のB-2を撃墜。

その後も同様の熱線を背ビレからも放射し全てのB-2を破壊すると、続け様に周囲の都心一円をも容赦なく薙ぎ払う。

日本の首都として繁栄を遂げた東京の街は一瞬で破滅の業火に包まれ、数多くの民間人らと共に大河内首相を始めとする政府閣僚らもその犠牲となってしまう。

そしてゴジラもまた長時間の熱線放出によってエネルギーを使い尽くし、皮膚下から発していた輝きを失うと東京駅構内で活動を停止。

空から近付く物全てを撃ち落とす生体レーダーを備え、そのまま360時間の休眠に入るのだった…。


本作では歴代ゴジラ史上トップクラスに凄絶な熱線による都市破壊シーン直後に披露した、エネルギー回復の為に動きを止めその場にて沈黙するゴジラ第4形態を再現しております。

形態変化だけでなく場面ごとでの状態変化のバリエーション豊富さも大きな特徴であるシンゴジラ。

ビジュアル面からもその様子がはっきりと分かるこの活動停止状態もそんな顕著な一例。
従来の様に体力切れとなれど海に帰る事も倒れ伏す事も無く、人類にゴジラと言う名の悲劇を忘れさせぬべく、まるで己の圧倒的脅威を刻み込むかの様な威圧感を内包して佇むその姿はまさに寂然たる神々しさと業深き悲哀の象徴とでも呼ぶべき独特の意匠をも感じさせてくれます。

そんな直前までの熾烈な暴から一転しての寡黙な静を強調する名シーンを模ってますが、その外観からもお察しの通り本作は発売直後から怒濤の話題性相まって大きな反響を集めた
『ゴジラ第4形態ver.1』
のアレンジ商品。
更にその好機を逃す事なくほとんど間を置かずに破竹の勢いで繰り広げられたシン・ゴジラ関連オーナメント新作ラッシュの一つとあって、何時にも増しての商魂逞しさを感じさせる作品でもあります。

当然造型としては基本的に前作と同一ながら、アレンジに伴って最も際立つ変更点は誰の目からも一目瞭然なシチュエーションをしっかりと反映した彩色。

従来の赤色滾らせるカラーリングからガラリと印象の違いを出す、全身をほぼ一色に染め上げるゴジラの王道と言える漆黒の塗装も、ただ単純に黒く塗り潰しただけの仕様に終わらず。
同作でも重要なファクターを担う独自性に富んだ表皮の質感を損なう事無い格調高さすら伺える細密な色つやで、微動たりせずとも常に滲み出される現代社会に初めて現れたゴジラの畏怖に満ちた荘厳な雰囲気も丹念に形作っています。

 


全身の輝きを潜める中、唯一うっすらと活動時の名残を留める尻尾の一部も、どこか幻想的な色味を見せる紫扇貝色の塗り分けは色ムラ無しに精緻に尽きるの一言。
シンゴジの尻尾随一の特色となる頭部状の先端も、落ち着きのある色彩となった事で、その更なる進化の兆しを漂わせ彫り深く強調された鮮明な存在感はより必見です。

またこれも劇中再現の忠実さに定評ある特撮大百科シリーズを銘するだけあって、ただのカラーバリエーションで終わらせるはずもなく第4形態に因んだ直立ポーズも各部に施された若干の変更もver.1との明確な違いをアピール。

更なるうつむき加減を見せる首の角度、内側に向けられた腕の方向。そして弛緩気味に高度が下がった尻尾の屹立具合と、自身にすら制御しきれぬ程の急速な進化に振り回されるゴジラの哀愁が活動停止中でもキッと開かれたままの眼と共に本作からもひしひしと伝わってくる卓越の表現力でもあり、造型師さんの観察眼の鋭さもよく体現されています。

なお追加要素として看過出来ないのが崩壊した東京駅周辺を再現する専用ベースの付属。



控えめなサイズにゴジラによって蹂躙されたまさに惨状たる情景の繊細さは、圧巻のスケールでそびえ立つ本体を引き立てるにこの上ない良質な造りとなっております。

今回も各メーカー引っ張りだこな大人気コンテンツの「シン・ゴジラ」を題材としただけあって、本作もまた同社のアイデンティティたる発想の勝利をフルに発揮した着眼点で打って出る、まさに素材を活かすアレンジの水準やシーンの選出センスにも増しての気概の高さが見出せます妙品です。

ちなみにこちらは何故かいきなりver.1からver.3と一つ飛ばしのナンバリングになっているのも何気に気になる商品でもありますが、果たしてその間を埋めるver.2にあたるのは先日の『タバ作戦ベース』と組み合わせた物なのか?
それとも後日それに該当する新作がリリースされますのか?
その答えが判明する日も、そう遠くはなさそうです。
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テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/05/20(土) 00:13:34|
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  1. 2017/05/23(火) 16:32:42 |
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