特撮大百科DREAMS

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南極の大海獣



今回御紹介いたしますのはこちら。

UMA世界の大怪獣百科シリーズから

『南極の大海獣』

です。


1958年2月13日、南氷洋を航海中だった日本の南極観測船・宗谷。

しかしその途中、前方にて海上が激しく波打ったかと思うと突如巨大な生物が浮上。
宗谷を襲う事無く30秒後に再び海中に姿を消した巨大生物を直に目撃した乗組員達はその姿を全身が黒褐色の短毛で覆われ、頭部は80cm程のサイズをしており、面長な顔には尖った耳と不気味に光る目玉を備え、背中にはノコギリ状のヒレも生えていたと証言する。

やがてその特徴から2000万年前に絶滅したと言われる海棲哺乳類の生き残りではないかと仮説も上がったこの謎の怪物。
当時のマスコミに目撃者である松本船長が巨大さを分かりやすく伝える為に「ゴジラのようだった」と語った事から

「南極ゴジラ」

の呼称で世間一般に広まり、その後の目撃情報は皆無ながらまさに怪獣を彷彿とさせる印象強い目撃談もあり、長きに渡ってUMAファンや怪獣好きな子供達の好奇心を刺激し熱視線を送られる人気の未確認生物となりました。


本作ではそんなかつて南極の海 に出現したと語り継がれる現実世界のゴジラを独自の解釈を踏まえて造型化しております。

地球の最南端に位置し、常時分厚い氷と万物を凍てつかせる冷気に覆われた人類未開の地である南極大陸。
その想像を絶する過酷な環境は、逆に人々の未知への想像を掻き立てるに恰好の場所ともなり古くから様々な媒体によるSF作品の舞台に選ばれる事もしばしば。

更に近年では
「ニンゲン」
と呼ばれる新たなUMAの存在が噂され、今なお根強いミステリースポットの地位を確立させています。

しかし少なくとも日本国内にてその傾向をより顕著とさせたであろうはやはりこの南極ゴジラ。

スクリーンに登場したばかりの大怪獣ゴジラになぞらえた斬新なる未確認生物との遭遇は、確実に同地の神秘性を秘めた夢と浪漫に一層の拍車を掛けたはずです。

それに焦点を当てた本作も同シリーズの趣旨に沿い、実際のUMAとしてのリアリティ以上に特撮映画における怪獣らしさを顕現化した粋なこだわり。

造型自体は半身のみながら中のスーツアクターの存在すら如実にイメージさせ、更に猛々しさ溢れるポーズによって生じた全身の外皮の弛み表現と併せて本格的に模られた、日本の特撮マニアにとって実に愛着深い伝統の着ぐるみ感。

しかもよく見ると今作では喉元の覗き穴まではっきりと描写されており、この造型師さんのより良い作品作りの為の遊び心が冴え渡る敢えての姿勢もまた、さすがの芸の細かさの反映であると言えます。

なお風格に満ちた肉付き良い体型も、古より極寒の地に棲まう海棲哺乳類の生き残り説に基づく南極ゴジラならではの生物的特色として作品に確固たる説得力をもたらしており、まさにUMAの本懐たる自由な発想をフルに活かしたデザインである事がありありと伝わってくるほどです。 



鼻先から一列に連なる背部のヒレも、その飾りすぎないシャープな流麗さが後ろ姿の見映えに磨きを掛けています。

そして南極ゴジラの呼称に倣うスタンダードな輪郭にして唯一無二の個性もよく表れている顔つきとなった頭部も、上記の目撃者証言を投影しつつやはり着ぐるみ然とした雰囲気を徹頭徹尾に尊重。
活き活きとした光沢を見せる両眼や思わず息飲む程に真っ赤に染まった口内と透明感ある輝きの牙のコントラストが映える口元の絶妙ぶり。
それらがより際立たせる、獰猛さと愛嬌を兼ね備えた精悍な風貌は本家ゴジラを彷彿とさせ、オリジナル怪獣ながら抵抗感を覚えさせず、むしろ高揚感を煽るが如き鮮やかな意趣力が見られます。

大海獣の呼び名や滑らかな張りを持つ肌に映える清涼感込めた薄青を基調とする彩色も、同キャラへの親和性の高さを実直に追求したさすがの色遣いとなっています。

また南極ゴジラ出現の瞬間をイメージさせる専用台座であるゴツゴツとした氷山が浮かぶ南氷洋ベース。



こちらは南極観測船・宗谷が一部分でも再現されてましたらよりベストでしたが、それでも激しく波打つ海面が南極ゴジラの怒濤の巨大感をその海中に隠れた下半身も含め眺めるたびに強く想像を掻き立てられ、まさに人の理解を遥かに凌駕する迫真のスペクタクルな情景を巧みに演出しております。

今作ももしこんな怪獣映画があったなら。な妄想を童心に帰ったかの様な心持ちで楽しませてくれる同シリーズのお手本たる存在感を織り成す快作。

ちなみにこの「南極の大海獣」は昨年夏に【新・UMA世界の大怪獣百科】の第1弾として、満を持しての全身版がリリースされましたが…。

こちらも実際のUMAさながらに、根気強く入手のチャンスを待つ必要がある作品となりそうです。
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テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/05/25(木) 00:40:09|
  2. UMA世界の大怪獣百科
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