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特撮大百科DREAMS

提供元C社の優しさ()とやら故に最新作の御紹介は基本困難としておりますが、業界屈指のクオリティとバイタリティを誇る【特撮大百科】シリーズから年代問わずランダムに選んでのレビューをメインとする個人的趣味全開のオタク系ブログです。毎月5の倍数日の更新を心掛けております。

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大えび怪獣エビラ



今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科ver.2 南海の大決闘編から映画「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」より

『大えび怪獣エビラ』

です。


劇中、南太平洋に位置するレッチ島の近海に棲息していたエビが、核汚染された海水の影響で巨大怪獣化。

同島に核兵器開発の為の重水工場を構え、世界征服を企てる悪の秘密結社「赤イ竹」がエビラ除けの黄色い汁を製造させる為に、インファント島から強制連行した島民達の逃亡を残酷に阻む用心棒として、赤イ竹に利用される。

更に島で眠っていたゴジラが、日本からの漂流者達によって目覚めさせられた際には、臆する事無く挑み掛かる。

岸辺からのゴジラによる投石を巨大な鋏で打ち返し、自由自在の海中移動能力で、自らのテリトリーに足を踏み込んだゴジラを水中に引きずり込んだりと、怪獣王を相手に一歩も退かず攻撃を繰り出す。

それでも地力の差で次第に劣勢へと立たされゴジラの猛攻に晒されると、不利を悟り海底への逃走を余儀なくされる。

そして翌日、偽の黄色い汁にすり替えられたとも知らず、ゴジラによって追い詰めれ島から脱出しようとする赤イ竹の水上艇を沈没させたエビラは、ゴジラへのリベンジ戦を敢行。

赤イ竹が全てを闇に葬るべく作動させた核爆発の瞬間が迫る中、レッチ島最後の戦いが始まる。


本作では南国を舞台とする同映画に相応しい新怪獣として、シリーズ初の本格的な海上戦を展開しつつ、ゴジラと雌雄を決したエビラの造型化となっております。

当初はキングコングとの対戦が予定され、それに合わせた容姿もあってか、ただの巨大な海老と揶揄される事も多々あるとか。

しかし海老と言うより、むしろザリガニやロブスターの様な大型のハサミは、より獲物を仕留める為の殺傷力への洗練ぶりが見られます。
何より人々を恐怖に陥れ、怪獣王であるゴジラを前にしても怯まず襲い掛かる獰猛さは、まさに一頭の怪獣としての風格は十分。
エビラの通好みな人気の秘訣もまた、モデルとなった存在の特徴を無駄なく活かしつつ、怪獣としての本質を存分に投影されたデザインの意匠にありそうです。

本作も特撮大百科の初期作ながら、フィギュア化稀な同怪獣ゆえに一層際立つ、その磨き上げられた仕上がりに釘付けとなる事請け合い。

エビラのアイデンティティである、左右非対称なハサミも、上半身を持ち上げ大きく広げられた勇ましいポーズに映える、圧巻のキレ味で克明に再現。
その説得力ある鋭さは、うっかり指を近づけようものなら、カシャンと音を立てて閉じるか、猛烈に突き立ててきそうな、凶暴な雰囲気をも漂わせています。

そして海老をモデルとしているだけあっての、甲殻類特有の独特のザラザラとした硬質感を備える外皮のディテールも、思わず食い入って眺めざるを得ない程の驚きの出来映え。



背中を覆う様に生え揃った実に攻撃的な棘や、扇子をイメージさせる尻尾の表面の緻密さも含め、食玩のレベルを超えた造り込みです。

それはもちろん無表情ながらも、何気に複雑なパーツで構成される顔部にも反映されており、前方に突き出した眼や細い4本の触角も、その手心無しの繊細さに、多少の強度の不安はあれど、それを物ともせぬ確かな満足感が得られます。

もちろん10本の脚が入り組む腹部もしっかりとした生物感を出す丁寧な再現が成されており、全身の深みある赤色塗装もさすがの一言に尽きる丹念さです。

そして本作に触れる上で欠かせない重要な特徴が、やはり下半身と分割した上半身を付属の海上ベースにセットする事で、より情景的なウォーターラインオーナメントへの変更可能な、食玩版では唯一となるこの仕様。



しかもこの状態のエビラと、同じく食玩版の
『怪獣王ゴジラ1966』
と組み合わせる事で、劇中にて繰り広げられた投石合戦シーンの再現も出来る、実に遊び心に満ちた画期的な作品であると言えます。

決して華のある怪獣ではなくとも、それらに劣らぬ根強い魅力と奥深さで、東宝怪獣の一員としての地位を揺るぎなく確立するエビラ。
それを形にして伝える本作もまた、同シリーズの歴史の1ページにその名を刻む佳作として今も変わらず評価すべきかもしれません。
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テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/08/20(日) 00:04:49|
  2. ゴジラオーナメント特撮大百科
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