特撮大百科DREAMS

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X星人統制官



今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科ver.1から映画「怪獣大戦争」より

『X星人統制官』

です。


劇中、196X年に木星の裏側で発見された新たな衛星・X星。
その後調査に訪れた地球連合宇宙局員の富士とグレンは、そこで全ての行動を電子計算機で決定し高度な文明を持つX星人を名乗る異星と遭遇する。

やがて2人と面会したX星人の代表である統制官は、X星を荒らす怪物00ことキングギドラを撃退する為に、怪物01と怪物02ことゴジラとラドンの貸し出しを依頼。
その対価として癌の特効薬の製造法を提案する。

そして地球へと帰還した2人の報告を受けた国連関係者らは、X星人に少なからずの訝しみを覚えつつもこれを承諾。

X星へと運ばれたゴジラとラドンによってキングギドラはX星から退散し、統制官も地球人の英断に感謝を示して全ては万事解決したかと思われた。


だがX星人の真の狙いは地球植民地化の手駒としてゴジラとラドンを手に入れる事にあり、目的を果たすと同時に本性を露わにして地球への侵攻を開始。

支配下に置いたゴジラ・ラドン・キングギドラを駆使して、手始めに日本を襲わせる。

しかしX星人達が拠り所とする電子計算機でも計算しきれなかった不測の事態が次々と重なり、遂に自らの弱点が地球人に露呈。

そこを突かれ、瞬く間に形勢逆転されたX星人は最早反撃の糸口すら見つけられず一気に総崩れとなる。

そして最早これまでを悟った統制官は潔く敗北を認め「未来へと脱出する」と言い遺し自爆。

キングギドラも支配下から解放されたゴジラとラドンに倒され、X星人の野望は潰えるのだった。


本作では窮者を装っての友好的な態度から一転しての、策謀で相手を陥れ冷酷卑劣な狡猾さで地球に侵略の魔の手を伸ばす、X星人のリーダーである統制官を造型化しております。

ゴジラシリーズ初の宇宙人にして、地球人類最大の脅威であった怪獣達をいとも簡単に操ってみせ、恐ろしいまでの格の違いを見せつけたX星人。
その象徴格でもある統制官もまた土屋嘉男氏の怪演もあって、非常にインパクト強い名キャラクターとして人気を博す事となりました。

おそらく初の商品化となったであろう本作でも、統制官の掴み所無き独自の雰囲気を纏う大物感を惜しみなく再現。

統制官と言う立場際立せるべく他の一般兵と差を付ける、サングラスで目元を隠しながらもその卓越した演技力光る、無表情ながらカリスマ性が有り有りと伝わってくる、土屋氏の端正な顔つきの模りも忠実さ冴えるキレの良さ。
X星人ならではの青白い顔色も鮮明に映える色遣いです。

そのスリムに引き締まったボディラインに惚れ惚れとさせられる、全身像の造り込みも感動的なまでの精悍ぶりで表現。
土屋氏が考案した「X星語」に伴う手振りを踏まえた貫禄あるポーズの躍動感も、その絶妙さ物にした故の優れた見所と相成っています。



またX星人の科学力の高さを当時の近未来感で演出する、奇抜にして独創性に溢れた衣装の各部の皺や生地の張り等、ディテールの再現度の高さも、どの角度から眺めても余す所ない仕上がりです。



統制官に背後に配置された専用の椅子も、金色の光沢感表現鮮やかに、商品仕様のコストに合わせて簡略化された情景に見劣りを与えぬ逸材。
劇中での回転ギミックは備えてなくとも、それを意識させぬ程に統制官の引き立て役としての存在感が漂っています。

特撮大百科での東宝特撮人物オーナメントの先達に相応しい、系譜継ぐ後発作品と比較しても見劣り一切感じさせぬ水準。
今だからこそ、このX星人統制官の誇り高き姿の偶像に込められた、演者である土屋氏の熱き魂に改めて多くの人に見て触れてほしい作品でもあります。





先日、このX星人統制官以外にも黒澤明監督作品を代表に数多くの東宝映画で幅広い役柄を演じ、ファンを魅了し続けられました稀代の名俳優

・土屋嘉男氏

が、今年の2月8日に肺癌で御逝去されてた事が発表されました。
享年89歳。

東宝映画黄金期を代表する役者さんであり、あらゆる役に率先して自ら取り組まれた役者魂は、その貢献の賜物たる様々なキャラクターと共にこれからも多くの人々の心や脳裏に根強い敬意として残り続けるでしょう。

まだ見ぬ未来へと旅立たれた土屋嘉男氏の御活躍に多大なる感謝を込めて、御冥福をお祈りいたします。
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テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/09/10(日) 01:35:12|
  2. ゴジラオーナメント特撮大百科
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