FC2ブログ

特撮大百科DREAMS

提供元C社の優しさ()とやら故に最新作の御紹介は基本困難としておりますが、業界屈指のクオリティとバイタリティを誇る【特撮大百科】シリーズから年代問わずランダムに選んでのレビューをメインとする個人的趣味全開のオタク系ブログです。毎月5の倍数日の更新を心掛けております。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

マルメス、不忠者め!



今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科COMPLETEシリーズから映画「三大怪獣地球最大の決戦」より

『マルメス、不忠者め!』

です。


劇中、南アジアに位置するセルジナ公国の政府反対派に所属する暗殺団のボスであるマルメス。

かつてはセルジナ国王に仕えるが、後に裏切り短剣で刺殺。
更に正当後継者であるサルノ王女の暗殺指令が下り、日本に亡命中の王女も特別機諸共に爆殺する。

しかし日本に金星人を名乗るサルノ王女そっくりな記憶喪失の女性が現れた事で、自らも手下を引き連れ来日。
先々で女性を追い詰め、正体が行方不明の王女だと確信し、執拗に命を狙うもその都度予想外の事態に失敗し取り逃がしてしまう。

やがてゴジラとラドンの乱闘や、キングギドラ襲来による混乱の中、それに巻き込まれる形で手下は全滅するも、辛うじて生き延びたマルメスは尚もサルノ王女暗殺を遂行しようとする。

そしてとうとう協力者が怪獣達の激闘を見守っている隙に、1人離れた女性を狙撃。
その衝撃で崖下に落ちながらも途中で引っ掛かり、記憶を取り戻したサルノ王女や、捨て身で王女を守ろうとする進藤刑事にトドメを刺さんとライフルを構える。 

だが次の瞬間、キングギドラが放った引力光線の流れ弾によって、マルメスの真上で崖崩れが発生。

逃げ場のないマルメスを無数の岩石が襲い、断末魔の叫びを上げながら直撃した岩と共に谷底へと落下して無残な最期を遂げるのだった。


本作ではキングギドラと並んで同映画のヒール役を務めた、非道な暗殺者・マルメスの因果応報な末路をジオラマ化しております。

「変わり種」と言う言葉がこれ程になく似合う特撮大百科シリーズ。
まさに確立させた作風として、今日も予想の遥か斜め上を行く発想力を存分に奮っています。

そして数ある奇想天外な作品の中でも、格段の異彩を放っている一つに数えられるのが、間違いなく初にして唯一の商業品であろう、ファンの間でもこの映画を語る上で何かと話の種になる、伊藤久哉氏が熱演されたマルメスの落下シーン。

本来はかつてフィギュア王の誌上限定品として販売された

ゴジラオーナメント特撮大百科COMPLETEシリーズ
『ゴジラ対ラドン1964』

の、オマケオーナメントではありますが、そのタイトルも敢えて『マルメス断末魔』の様な無難を避ける、仇敵マルメスへの憎しみが込もったサルノ王女の悪態を選ぶ卓越したセンス。



しかもオマケでは異例となる、専用解説書まで付属する破格の扱いも作品のシチュエーションと併せて、メインの『ゴジラ対ラドン』以上の洗練さを備えていると言っても過言ではありません。

造型の仕上がりも、まさに決定的瞬間を捉えた迫真の情景を再現。
個人的には件の岩を抱き抱える(?)一瞬ならもっと良かった様にも思いますが、これはこれでマルメスの最期と真面目に向き合ったケレン味がよく出ているのが伝わってきます。

また断崖ベースも岩もマルメスも全てしっかりとしたバランスを取っての完全一体型になっている事で、見た目のハラハラとする不安定さを払拭した、抜群の臨場感を表現したポーズを物にしております。

マルメスそのもの造型もジャケットの裏側の色移りは少なからず目立ちますが、手の平サイズながらディテールは服の皺や靡き加減から髪質まで、やはり一つの作品として大いに評価出来る納得のグレード。



特に土汚れを意識した塗装や、非業の最期を迎えて顔中に広がる戦慄の表情も、演者の気迫を宿らせたが如き鮮明さをはっきりと見て取れます。



マルメスを奈落へと誘った岩も、作品の絶妙なアクセントを演出する、劇中の実物さながらの雰囲気をよく表現した精巧な出来です。

コンパクトに纏められた断崖ベースのきめ細かな情景力の高さも、本作での注目ポイントとなっています。

ゴジラシリーズの人物の悪役では高い知名度を得るマルメス。
その最たる象徴的シーンの再現となった一見ウケ狙いな趣向ある本作ですが、刮目すればこれもまた、その製作に至るに深い敬意と愛が不可欠である、と言う揺るぎない信念がひしひしと伝わって来る事請け合いです。




そしてそんなマルメスの魔の手からサルノ王女を守るべく死闘を繰り広げた進藤刑事役や、「ゴジラ(84)」で林田教授役を名演された、東宝の名俳優

・夏木陽介氏

の訃報が先日の1月19日に発表されました。

他にも様々な傑作と呼ばれる映画やドラマにも出演し、多くの人々から今も支持される実力派の俳優であられ、また東宝特撮の一時代を支えられたお方の御逝去は本当に残念な思いです。

この場ではありますが、名優・夏木陽介氏の御冥福をお祈りさせていただきます。
スポンサーサイト

テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2018/01/30(火) 00:15:28|
  2. ゴジラオーナメント特撮大百科
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ゴジラVS陸上自衛隊 札幌市街戦【イベント限定再販】 | ホーム | 大魔艦の宇宙獣人>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mt428.blog48.fc2.com/tb.php/803-22c9283c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。