FC2ブログ

特撮大百科DREAMS

提供元C社の優しさ()とやら故に最新作の御紹介は基本困難としておりますが、業界屈指のクオリティとバイタリティを誇る【特撮大百科】シリーズから年代問わずランダムに選んでのレビューをメインとする個人的趣味全開のオタク系ブログです。毎月5の倍数日の更新を心掛けております。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

溶解した戦車



今回御紹介いたしますのはこちら。

ゴジラオーナメント特撮大百科販促キャンペーンオーナメントフィギュアから映画「地球防衛軍」より

『溶解した戦車』

です。


劇中、母星を失い長い宇宙の放浪の果てに、地球へと来訪した怪遊星人ミステリアン。

彼らは富士山麓に大型のドーム状要塞を建設すると、そこから半径3㎞の土地の譲渡と地球人女性との結婚の自由を要求する。

しかし無断で地球に侵入してきた事と、直前にロボット怪獣モゲラを使って大規模な破壊活動を行ってきたミステリアンに強い不信感を覚えた地球人は、これを拒絶。
防衛軍の総攻撃を持って、ミステリアンへの応戦を決定する。

やがて地上からは戦車部隊。空からは戦闘機群による、ミステリアンドームへの一斉攻撃が開始される。

だが地球文明を遥かに超えるミステリアンの科学力の前に、防衛軍は全くダメージを与えられず。
逆にドームより放たれた高出力の熱線によって、戦闘機群は次々と撃墜され、戦車部隊も為す術無く焼き溶かされ全滅。

ミステリアンとの圧倒的な実力差を思い知らされた防衛軍は、打開策も見つけられないまま無念の退却を余儀なくされるのだった。


本作ではミステリアンの恐ろしさを示す見せしめの様な存在として、兵器でありながらあまりに残酷な末路を辿る事となった、溶けゆくM4シャーマン戦車のミニチュアをミニオーナメント化しております。

現実の地上兵器では間違いない最強の部類に入る戦車。
それが未知の存在によってかませ犬の如く、破壊される様子はまさにSF作品の醍醐味の一つです。
しかしこの映画では、ただ爆発したり炎上するのではなく、高熱で飴細工の様にドロドロ溶け崩れると言う非現実的な描写で、目の前の敵の想像を絶する強大さと絶望感を、聢と強調する演出。

これぞ円谷英二特技監督の発想力と技術力の真髄として、後の作品で度々使われたのもその見事な鮮烈さ故に納得せざるを得ません。

その決定的瞬間とも言える同シーンを模る、唯一の造型物である本作。
サイズは初期の特典配布品もあって、大変コンパクトな造りではありますが、それがむしろ劇中のミニチュア感がよく出たスケールになっています。



戦車の前面やベースを染める、橙色混ざりの煌々とした紅蓮塗装も、鋼鉄すら焼き尽くす灼熱の熱量を鮮明に表現した、塗り冴え見せる彩色です。

そして要となる溶解しゆくモールドも、彩色との相乗効果でおまけを優に越える造型レベルを確立。

ドロリと垂れ下がった砲塔や、グチャグチャに崩れつつある車体のリアルな迫真性は、まさに手の込んだ再現度がはっきりと伝わってくるクオリティです。



更に全体を見通せば、シャーマン戦車の特徴をよく捉えた緻密さで、その手抜かり無しに好感覚える造りなのが一目瞭然と言えます。

モゲラや轟天号みたいに派手な見せ場を残した大物ばかりが、特撮メカニックの華ではない。
そんな渋い趣深さを再確認させてくれる作品として、今一度の評価を送りたくなるキラリと光る物秘めた仕上がりです。
スポンサーサイト

テーマ:特撮 - ジャンル:サブカル

  1. 2018/02/20(火) 00:00:10|
  2. ゴジラオーナメント特撮大百科
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ブラックドーム | ホーム | 地球の守護神ガメラ1996 高機動飛行形態>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mt428.blog48.fc2.com/tb.php/807-01ec18d2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。